「日本の同時代小説」(斎藤美奈子著)

彼女が書いている東京新聞のコラムは読むようにしていますが、お書きになられた本を読むのは初めてではないかと思います。新聞等で好評を得ているので、読んでみました。岩波新書で270ページほどの適度の長さですが、読みやすい文章、気持ちのいい文章の流れ、スマートな作品のグルーピングのおかげでとても楽しく1960年代以降の日本の文学の流れを辿ることができました。
気に入ったので、岩波新書からでている彼女のほかの作品(「文庫解説ワンダーランド」「冠婚葬祭のひみつ」)も読んでみようと思います。

ZARD 「永遠」

今夜、NHKの「Zard永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」を2時間見てしまった。My Little Loverもそうだけど、彼女たちが現役で活躍していた頃にはほとんど聞いたことがなかった人たち。ZARDはCDシングルで「永遠」は昔買って聴いていたんだけど、これは「失楽園」のテーマソングに使われていたことが大きいかな。
知り合いでZardの大ファンがいて、その方は僕よりすこし上の方でTV業界にも深い付き合いがある方だったんだけど、彼がどうしてZardのファンだったのか、今度会う機会があれば聞いてみたい。
Zardのファンにはなれそうもないけど、さっき25周年のベストアルバムと、「永遠」のアルバムを注文した。坂井泉水の歌詞を味わってみようと思う。

映画「ROMA」

昨晩、久しぶりに映画を観にいった。家の近くの映画館では昨晩がこの映画の最終日だったので。
ネットフリックスがカネを出して作った映画で、アカデミー賞を受賞した。
タイトルは「ROMA」とあるけど、舞台はメキシコ。白人家庭でメイドとして働く若い原住民の女の悲哀を柱に描いたもの。でも雇い主である白人家庭も夫は別の女のもとにさり、妻は4人の子供を抱えて仕事を始めないといけない。
メイドは家族の一員として受け入れられていて、子供たちも彼女にはとてもなついている。哀しいこと、楽しいこと、危険なことが起こり、そのなかで裏切りがあり、逃避があり、でも一方では喜びや笑顔や決意もある。
タイトルがなぜ「ROMA」なのかは知らないけど、きっとローマ時代から同じようなドラマを人間は繰り返してきたのだ。永遠の道はROMAに通じる。そんな言葉があったような気がする。だからこの映画のタイトルはROMAでいいのだと思った。