映画『風立ちぬ』

まったく見るつもりはなかったのだけど、先日、フィナンシャルタイムス(FT)やニューヨークタイムス(NYT)の記事で、この映画のせいで宮崎駿がたくさんの敵を作ってしまったという記事を読んで、それなら是非見てみようと思った。記事によると、この映画の反戦メッセージや軍人を揶揄したところが右翼を刺激し、零戦の設計者を主人公にしたことが平和主義者の失望を生み、そして主人公が喫煙者であることが反タバコ勢力の非難を浴びている、というような話だった。

これまですべての宮崎駿作品を見ているわけではないけど、僕にとっては、この作品がもっとも美しく、感動的な作品だった。

映画館には、宮崎作品ということで、子供連れが多かったけど、この映画は大人のために作られた作品だ(子供たちにとっては、すごく長い作品だったろうに、上映中はみんな静かにしていた)。堀越二郎の声を演じた庵野秀明が最高によかった。

安倍さんにもぜひ見ていただきたい。
そして、この映画が中国でも、韓国でも、上映されることを希望したい。