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『落葉隻語_ことばのかたみ』(多田富雄著)

昨日に引き続く多田富雄先生のご著書。あとがきは今年2月、そして4月にお亡くなりになられました。
母校の千葉大学で最後のご講演となった(はずの)「若き研究者へのメッセージ_教えられたこと、伝えたいこと」を読むだけでもこの本の価値があるかと思います。この講演の中で、多田先生は、恩師のひとりである石坂公成教授から教えられたこととして、以下のようなことをあげています。
1競争の激しい一流の主題に取り組みなさい。それは万人にとって大切なことだから人が集まる。それを避けて競争の少ない主題に逃げると、一生、落穂ひろいのような研究しかできない。
2実験をやるときは、必ずうまくいくと思ってやれ。どうなるかわからないと自分があやふやに思っていてはうまくいくはずがない。
3どうしてもだめだと思ったときには、一度実験を止め、撤退する勇気を持つこと。これが一番難しい。
多田先生は、これらを、恩師から教えられた「研究者の三つの勇気」だとされています。
ビジネスにもかなり当てはまる「三つの勇気」ではないかと思います。
能にも造詣が深かった多田先生には、白洲正子さんと共著の『花供養』という本があります。次はこの本を読んでみようと思っています。