日野原先生のお話を拝聴。

 ある集まり(昼食会)で聖路加病院の日野原先生をお話をテーブルを挟んだ距離で拝聴。98歳にして一時間ほど立ったままでお話に。日野原先生は僕がずっと前から、「長寿時代のヒーロー3人組」のお一人と見なしてきた方。ほかのお二方は、三浦雄一郎さんのお父様、漢字の大家だった白川静先生。ただし、このお二方はこの2、3年前にお亡くなりになられたので、ご存命は日野原先生だけになってしまっています。
 日野原先生のことは、僕がお世話になったTOEIC発案者の北岡さんと奥さんの由美子さんからもう何度もお聞きしていましたが、お目にかかったのは今日が初めて。(北岡さんは97年2月、聖路加病院で亡くなられました)奥さんの由美子さんは日野原先生がなさっているホスピスでボランティアされています(宝塚出身の歌手として歌を歌っていらっしゃる)。
 今日初めて知りましたが、先生が62歳のとき、ハイジャックされたよど号に乗っていらっしゃったそうです。あの経験がその後の先生の人生の大きな転換点になったとか。あの体験以降、自分の命は与えられたものだというように考えるようになったとのことでした。また金浦空港で解放されたとき、飛行機から降りて踏んだ地面の感覚が今も残っているともお話しになられていました。
 ひたむきな姿勢、枯れない好奇心、すごいの一言です。小柄な方ですが、今の時代の「巨人」のお一人だと思います。