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「消費者」となるのではなく、「生産者」に。

 オバマ米大統領がこんなことを言ったそうです。
"Encouraging young people to be makers of things, not just consumers of things."
「若者がモノを消費する人になるよりも、モノを作る人になることを奨励したい」。

 ここでいうモノっていうのは、必ずしも製造業でいうところのモノに限定して考える必要はないと思うのです。たとえば、YouTubeに自分が編集した動画をアップして、人に見てもらいたいと思う気持ちって、ちょっとした「生産者」の気持ちだと思います。それに対して、ぼけーっとテレビを見ている姿勢は、消費者そのもの。
 これをしてくれ、あれをしてくれっと、政治に陳情や不平不満を言っている姿勢は、「消費者」。それに対して、自分と同じあるいは近い価値観を持つ政治家を見つけ出し、支援者としてたとえ小額であっても寄付したり、講演会に参加するのは、「生産者」の姿勢。
 日本って、消費者の姿勢が強すぎない?
テレビ見ていても、政治にあれしてくれ、これしてくれって、そんなことばかり言っている人が多い。もしかして、テレビがどうしようもなくって、そんな人しか出さないのかな。税金をごまかす人もいる。結構いるような気がする。そんな人たちも、税金であれしてくれ、これしてくれって。われわれのように給与所得者はいっさいごまかしはできないけど。

 こうも言えるかもしれない。日本という国自体が、1945年以降ずっと、安全や防衛といった、独立国として当然の価値の「消費者」であって、「生産者」となっていない、って。別の言葉で言うと、ただ乗り、フリーライダー。
日本では自分で起業する人が少ない。本当に少ない。アメリカは(起業家にとって)世界でもっとも恵まれたマーケットだから、アメリカとの比較は必ずしも妥当ではないかもしれないけど、日本がこんな状況なのは、本当に残念。
 リストラされたり、何らかの理由でどうしても自分で会社を始めないといけなくなった人たちも、今のような時代だと出てきているでしょう。すべての起業家に幸あれ。「消費者」ではなく、「生産者」の道を歩み始めた人たち、すべてに。
 たとえ会社員であったとしても、自立した心持ちで、(やり方を教えてもらえなかったとしても)自分で解決策をさがし、実現していく人は、「生産者」。そんな「生産者」にも大きな幸がありますように。

追記
昨年後半に出版した
「経営の才覚」をお読みいただいた知人からは、「会社を始める前に、この本を読んでいたら違った展開があったかもしれない」、「現役の時に、こんな本を読んでいたら良かったのに」というような声をいただいています。
american book & cinema