「楽な仕事」も、「自分にふさわしい仕事」も、もともとあるはずない。

 名古屋へ日帰り出張。お取引いただいている某派遣会社の研修担当の方たちと昼食、中京地区の派遣事情、求人求職事情を拝聴。
「今の時代、なにをさして失業というのか?」という疑問をお聞きしました。一部の業界、たとえば介護の業界は慢性的な人手不足で、仕事がないわけではない。介護分野の仕事をご紹介しても、求職者は、「自分にふさわしい仕事ではない」、「もうすこし楽な仕事がいい」と返事される方も多い。そう言う方々は、本当に仕事をもとめているのだろうか?と、クビをかしげていらっしゃいました。
 少子化の時代、これからも傾向としては、人手不足でしょう。再び好景気になると、企業側はあの手、この手で、人の募集をしていきます。ほんの1年前くらいまで、名古屋エリアも、東京エリアもそうでした。「あなたにふさわしい仕事」、「都合のいい時間だけ働ける仕事」なんて言葉が、派遣会社や人材紹介会社の広告で、踊っていました。
 ボクなんて、もう「年寄り」なので、今の20代のひとたちの気持ちはよくわからないのでしょうが、はっきり言って、「あなたにふさわしい仕事」なんて、会社側からあたえてもらうようなものじゃないですよ。だいたい、「自分にふさわしい仕事」がなんなのか、簡単にわかるものでもないし。いろいろと仕事をしてきて思うことは、「楽な仕事」も、「自分にふさわしい仕事」も、会社側(紹介会社も含め)が言うときなんて、まゆつば物だということ。楽で、責任を取らなくてもいい仕事は、もともとないんだから。
 まず自分を鍛える!なんて言っていると、「巨人の星」の一徹オヤジみたいかな?!