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長部日出雄さんの『「定額給付金」辞退の弁』

 去年、日経新聞夕刊「あすへの話題」のコーナーに連載されていた、長部日出雄さんの文章をとても楽しみに読みました。11月12日(水曜日)の紙面に、『「定額給付金」辞退の弁』という文章を発表されていて、とてもいい文章だったので、大切に保存しています。
 長部さんは、マックスウェーバーに関して、何冊か本を出されていて、ウェーバーが資本主義発展の最終段階に登場する人物を「精神のない専門人、心情のない享楽人」であろうと予言したこと、経済の核心には「倫理的気風」がないといけないと考えていたことを、この連載で何度か強調されています。
 ご自身の2007年度の年収も発表された上で、「定額給付金」は固くご辞退すると書かれています。ご自分の価値観を大切にしたい、「精神のない専門人、心情のない享楽人」の仲間入りはしたくない、ということでした。
 なんでこのことを書いているかというと、今日の朝、オデッセイコミュニケーションズでもスポンサーになっているフジテレビの「新報道2001」を見ていたら、政治家の皆さんが、定額給付金を巡る議論をされているのですが、その議論は、結局「精神のない専門人、心情のない享楽人」たちの議論にすぎないなと思ったからです。
 バブルの時、全国の市町村に一億円を配って、好きに使ってくれという、あれは竹下登さんが総理だった時のように記憶しているのですが、日本にお金があまっていた20年ほど前、そんな「享楽人」的な政治が行われました。今からは、まったく信じられない話ですが。
 定額給付金について、ボク個人の態度ですが、まだ決めていないのですが、くれるというのなら、一旦いただこうかと思っています。でも、個人的には使わないつもりです。寄付しようと考えている先も、ひとつ、ふたつあります。ひとりあたり一万円前後と薄く広くばらまくよりも、失業者救済のために、重点的な使い方をしてもらいたいです。