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弘前駅前に、画一的なホテルは似合わない。

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ここ数ヶ月、ほぼ毎週のように、お取引先を訪ねて、いろいろな町を訪問しています。先日も、青森の弘前と八戸に行きました。新しい町を訪れると、だいたい、JRの駅前に立つことになるのですが、これまで訪れた、ほぼすべての町で目に入ったのが、東横インです。感心するくらい、このホテルは、駅前のいい場所に、それもかなり新しいホテルを建てています。

 この会社は、数年前、法律違反をやっていて、社長が「ごめんなさい」をしたことを記憶している人も多いと思います。
 このホテルにはまだ泊まったこともなく(一度泊まってみたいと思っています)、上手に全国展開をやっているなという印象を持っています。銀行との関係も、うまく維持されているのかもしれません。社長さんは、アイデアマンだという記憶もあります。
 ただ、東横インだけの責任ではないでしょうが、地方都市の駅前が、ほとんど「同じ顔」になっていることが、とても残念です。その町の歴史やユニークさが見えなくなり、あるいは壊されていき、東京の企業のお店が、駅前の目立つビルと、屋上の看板を占領しています。東横インだけではありません。多くの町で、イオンか、セブン&iホールディングが、これが見えないか!と、言わんばかりの大きさで、存在を誇示しています。秋田に来たのか、岩手に来たのか、はたまた富山に来たのか、どこに行っても、同じような看板に圧倒されることが多くなっています。
 ビジネス的に言うと、東横インはうまくやっているのだろうなと思います。ニーズもあるのでしょう。でも、弘前や金沢のような歴史的な町では、違う世界を求めて足を運ぶ旅行者の第一印象を決定づけるようなホットスポット(例えば、駅の周辺)には、コンクリートの固まりのようなビルは見たくないな。厚化粧というか、ワンパターンの化粧の町ばかりになっています。それも、本人の良さを殺していくような、見ていてちょっとハシタナイなというような化粧です。
 めずらしく、役人と意見が合っているのですが、日本の観光立国化には、大賛成です。ぜひ、新しい町に降りた旅行者が、はっとするような「町の顔」を見せてほしいです。東京の大企業の存在と、コンクリートの固まりのホテル群ばかりの駅前では、つまらなすぎますから。まず、その地の歴史を大切にしてほしいです。歴史のないところ、歴史を消していくのは、東京だけで十分です。
 弘前には2時間くらいしかいませんでしたが、この町は、津軽の中心で、多才な人物が生まれ育ったところです。寺山修司(かれの本を何冊か買ってしまいました)、a to z memorial dog の作者の奈良美智も、弘前の出身です。太宰治も、弘前のそばの町の出身でした。町の歴史を反映した町並みやお店を大切にしてほしいな。