20年がかりでの学校改革ー品川女子学院の漆さんのお話

 とある、こじんまりとした集まりで、品川女子学院の漆紫穂子さん(校長先生)のお話をお聞きしまた。家族経営の6代目として、いつつぶれてもおかしくないような状況にあった学校を、20年近くかけて、都内でも人気の高い、中高一貫校として変身させた成功の裏話でした。(「裏話」とはいえ、いろいろなところでお話になられていると思いますが)。お父様が校長の時、副校長として「家業」に入り、20年近く、途中で校長となって、奮闘されてきたとか。この20年近くの期間を、3つのステージに分けていらっしゃいましたが、この一期目が、きつかったのではないかと思いました。
 参加者の皆さん、誰も質問されないので、学力面での成果について、ちょっと質問されていただきました。特に進学校を目指しているわけではないということでしたが、現実の社会と学校教育を結びつけ、生徒の勉強への動機付けを強化することによって、いわゆる一流校へも進学する生徒が出てきたとか。
 豊かで平和な時代、有名校に進学することを目標に受験勉強だけさせることが、難しくなっています。子供たち(企業風に言えば、お客さんたち)が少なくなり、受験勉強することが豊かさにつながるという前提が、かつてほどの力を持たない今(同じく企業で言えば、過去のサービスの人気が落ちていく)、これまでの常識にそっていては、学校経営を維持すること、さらには発展させていくことは難しいだろうと思います。そのような中、立派なお話だとお聞きした次第です。
 お話のあと、弊社で作っている、マイクロソフトオフィス(MOS、MCAS)のプロモーションDVDを差し上げました。ご一緒にお仕事できると、楽しいかなと思いながら、帰宅しました。