ケータイとガールフレンドの「オヤジ」との関係

 こんなタイトルだと何のことか、わからないかもしれませんが、先週、ある人と話していて気づいたことです。BCと歴史で言えば、before christ、つまりキリスト以前ということになりますが、今の時代、bcとは、before cellular、つまりケータイ以前。この時代は、ガーフレンドの家に電話するときには、当然、一家に一台の固定電話にかけますので、誰がでてくるかわからない。もしかして、ガーフレンドの怖そうな「オヤジ」さんが出てきたらどうしよう、なんて心配しながら電話。もちろん、悪印象を与えないように、また何時までにかければ、常識の範囲内かなんて考えながら電話をしたわけです。そうすることで、見ず知らずの人とどのように挨拶し、会話をするのかということをすこしずつ勉強していったのが、bc=before cellularの歴史。小生こと、黒犬はこのbcの世代に属します。大学時代を送った1980年代前半は、完全にbcの時代。

 ところが、ケータイの時代に入ると、時間も場所もわきまえず、どんどん電話をする。ガールフレンド本人がでてきて、こわーい「オヤジ」さんなんて、出てこないと安心。だから、丁寧に話すことを勉強する必要もないし、電話の常識やマナー(少なくとも、かつては存在していた)を考える必要もない。
 このごろの新入社員には、基礎的な電話の掛け方や取り次ぎの仕方から教えてやらないと、だめなんだそうです。ほかの国ではこのような問題は、ないのでしょうか?!