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「悟りに試験はない」

朝日新聞夕刊で連載されている、「日々是修行」(佐々木閑執筆。)が好きです。今晩のエッセイのタイトルは「悟りに試験はない」。資格試験のビジネスで食わせてもらっている僕には、とてもおもしろいお話でした。文章の趣旨は、以下のとおり。

 試験は「能力の到達レベルを判定するシステム」と見ると、たいへん親切な制度だ。なぜなら、自分では分からない、自分の能力程度を、まわりの専門家たちが判定してくれるからだ。それが励みになって上に昇っていける。しかし、上に上に向上していった先には、試験のない孤独な世界が待っている。どんな領域も、先端まで行くと、もはや評価してくれる人がいなくなるからだ。自分で判断するしかない。仏教の最終目標の「悟り」において、それがどういう境地で、どうなったら悟ったことになるのか、まわりに判定してくれる人はいない。人のためではない、自分のために歩んできた道の、最後の仕上げに他人の試験を受けても意味はない。最後の試験官は自分自身に決まっている。(以上)

 上に上に行かなかったとしても、僕らは実は孤独の世界にいるのかもしれません。どちらにしろ、自分をしっかりと持ちたいと、ずっと思ってきました。