「夢がなくても人は死なない」(三浦展著)

副題には、「好きな仕事を探すより、仕事を好きになりなさい」。まずこの本の冒頭にある31の、働くことに関する「教訓」が気に入りました。仕事がイヤになったときのための「御教訓カレンダー」と名づけられた、31日分の「教訓」。たとえば、こんな「教訓」が含まれています。

 人のためにするのが仕事。自分のためにするのは趣味。(第4日目)

 やりたいことがないなら、やるべきことをやれ!(第11日目)

 仕事は、その大部分が雑務である。(第16日目)

 自由は最初にあるものではなく、行為の結果である。(第20日目)

 自分らしく生きることは、孤独に生きることだ。(第26日目)

 夢は、いつか必ずかなう。ただし、ゆっくりと。(第31日目)

このあとは、著者と4人の職業人との対談。でも、この「教訓カレンダー」だけでも買ってみる価値がある本。学生は読んでも実感がないかもしれないけど、20年以上働いている身としては、これらの「教訓」には、そうだそうだと同感。