若いうちの苦労は買わなくてもいい

「若いうちの苦労は、買ってでもしたほうがいい」というのは、日本人の好きなことわざのひとつかもしれません。かつては、僕もそう思っていました。が、この頃は、必ずしもそうとは言えないと思うようになりました。

若いうちの苦労を糧にして、大きく成長する人も確かにいます。でも、苦労を乗り越えられる人は、案外、少ないのではないでしょうか?それよりも、苦労が原因で、すねてしまったり、被害者意識を持つようになったりする人のほうが、多いような気がします。これは僕の偏見かもしれません。反対意見の方もいらっしゃることと思います。

若いうちに買うべきなのは、「苦労」ではなく、成功している人たちから学ぶ機会のように思います。僕の周りを見ていても、若いうちに、成功している人たちに接することが出来た人、彼らを身近に見ることの出来た人のほうが、成功する確率が高いように思います。若い頃に接した成功者たちは、若者にとっての夢となり、目標となります。成功した人たちが、なぜ成功したのか、どれだけ努力しているのか、そういうことを見聞きしながら、勉強していくことのほうが、「苦労」なんかよりも、ずっと価値があります。

つまらない「苦労」は、弱い凡人にとっては、プラスよりも、マイナスの結果につながるように思います。素晴らしい師に恵まれ、すくすくと育った素直な人は、幸せです。