「不都合な真実」訳者のお話

映画「バベル」にははまってしまった黒犬ですが、映画「不都合な真実」はまだ見ていませんし、たぶん、見ないと思います。世界でも地球環境の悪化にもっとも「貢献」しているアメリカの代表的政治家のひとりが、「不都合な真実」のような映画を世界に輸出するのは、皮肉な話かとは思います。(ただ、アル・ゴアレベルの政治家を生み出せないわれわれの政治環境は絶望的ですが)

今夜はある席で、この『不都合な真実』の訳者、枝廣淳子さんのお話をお聞きしました。地球温暖化、天候の変化、それらが意味すること、「現代の黙示録」とも言える話なのですが、非常に厳しい状況に地球環境があるというお話でした。現状と、予想される状況を冷静に伝えようとする姿勢に、好感を持ちました。

『不都合な真実』は、今夜の会の主催者である野村総研のご好意で1冊いただきました。それ以外で、お話の中で紹介されていたご自身の本、『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?』は、早速、アマゾンで注文しました。

お話をお聞きして、この分野においても、実は日本が大きく遅れをとりつつあることを実感しました。自己憐憫(ナショナリズムとも言いますが)にとらわれ、他国との協調や協議の中から解決策を見出していかないといけない問題の解決プロセスに積極的に参加していないのだとすると、日本の孤立化はもっと深くなるように思いました。