『リバタリアン宣言』

朝日新書の一冊として、『リバタリアン宣言』(蔵研也著)という本が出ました。「リバタリアン」という言葉が、どれほど浸透しているのか知りませんが、この考え方に賛成するにしろ、反対するにしろ、お上に頼り、お上に安心感を持っている人は、読んでおいたほうがいいと思いますよ。僕は、残念ですが、あまり政府なんて信頼していないですし、頼りにもしていないです。政府は小さければ小さいほどいいし、税金も少なくしてもらいたい。その代わり、あまり政府のお世話にもなりたくない。

役人が物事を行なうと、民間企業が行なう場合の2倍くらい、コストがかかる、ということがこの本の中でなんどか出てきます。役人たちは、自分たちのポストと給料を下げることは、絶対にしないという話も。

これから日本を取り巻く状況は、どんどん変っていくでしょう。でも、残念ながら、今の政府にはその状況に対応していくことはできないでしょう。ちなみに、この本の作者も、かつては政府や福祉政策に期待していた時期があるようですが、現実を知っていくにつれ、また「リバタリアン」の思想を知って、考えを変えたようです。その点では、僕と同じです。