「ハーバードの学長です。」

昨日の続きです。「ハーバード大に初の女性学長」という記事が、朝日の夕刊にでています。昨日、黒犬通信で、このことを書いたとき参考にし、リンクもはってある、ハーバード・ガゼット(学内新聞)の記事には一言も、ハーバードの歴史で初の女性学長である、という表現がありませんでした。(念のために、先ほど、再度確認)今日の朝日の見出しは、「初の女性学長」とあり、女性ということが強調されています。ご本人が、「私はハーバードの女性学長ではなく、ハーバードの学長だ」と語ったと記事の中で、紹介されていますが・・・。

今日、お昼ご飯をごいっしょしたマイクロソフトの米国人役員の方は、ハーバードの前学長のラリー・サマーズの知人で、ラリー・サマーズが誤解を受ける発言を利用されて、引きずりおろされるように学長を辞任したことがたいへん残念だと言っていました。

われわれ日本人は、アメリカで、仕事において、男女差をことさらに強調することが、どれだけ危険なことか、よく覚えておいたほうがいいと思います。来年はGMを越して、世界一になろうかという某・自動車メーカー米国法人の日本人社長は、日本人女性社員からセクハラで訴えられていましたが、日本人同士の間であっても、場所がアメリカに移った瞬間、ルールが違ってきますから。