バブル的な人材紹介ビジネス

人材紹介会社の人たちの話を総合すると、とにかく人がいないとか。企業側は採用意欲が強いようですが、なかなか人が集まらない。人材紹介ビジネスはバブル的な状況を呈しているようです。

企業の人事採用担当者は、頭数をそろえるように言われているので、これまでなら採用しなかったような人材も採用する傾向があるとか。たとえば、3月末までに、何百人採用しろ、なんて命令が下っている会社の担当者には、かなりのプレッシャーがあります。

日本企業が長期的な視点にたって経営(その中には、人の採用や研修もふくまれるわけですが)を行なっているというのは、どうも正しくないように思います。だって、団塊の世代のノウハウの継承をおこない、その穴をどうやってうめるのかなんてことは、ずっと前から分かっていることで、これまで十分に継承する時間はあったわけですから。(もちろん、さまざまな理由があるとは思いますが)今の段階で、どうして慌てふためいているのか?

ちょっと景気が悪くなったりして、人手不足の感覚が弱くなったとき、浮かれたように採用してしまっている(これまでならきっと採用しなかった)人材は、企業の中で、お荷物になる可能性はないのか?20年近く前になりますが、バブル期に採用された新卒に対する厳しい評価を思い出してしまいました。