ゲイツ基金

3月11日付のFinancial Times (ウィークエンド版)で、ゲイツ基金の紹介がありました。2000年に設立されたゲイツ基金は、これまで60億ドル(約7000億円)を世界的な衛生、健康問題を解決していくために使っているとのこと。現在、年間予算では、WHO(世界保健機構)よりも大きな規模になっているようです。

ビル・ゲイツあるいはマイクロソフトに対して、独禁法との関係で、好ましく思っていない人たちの間には、ゲイツ基金を始めたビル・ゲイツの意図に関しても、批判的な人が多くいるようです。ビル・ゲイツだって、名誉欲がないことはないでしょう。彼だって、人間ですから。いや、きっとものすごい名誉欲を持っているでしょう。ただ、名誉欲だけから、これだけのことを続けていくことはできないように思えます。

シアトルの多くの家族にとって(特に経済的に恵まれた)、慈善事業に参加することは、伝統の一部のようです。ビル・ゲイツの母親であるメリー・ゲイツは、1994年に乳がんでなくなったそうですが、生前、慈善活動や市民活動に積極的に参加したひとのようで、亡くなったとき行われた偲ぶ会には、1000人以上の参加者があったというようなことが、記事に書かれています。

どちらにしろ、僕がすばらしいと思うアメリカ社会の一面は、コミュニティのリーダー的存在の人たちが、日本とは比較にならない規模で、社会のさまざまな課題に対して関心を持ち、すこしでも貢献をしようとしていることです。