仕事は人生の柱のひとつ

オデッセイには、オデッセイ通信というメルマガがあって、その中で、リレーエッセイとして、「働くということ」というテーマで、さまざまな業界の方に、コメントをいただいています。最新号では、雑誌「spa」編集長の秋尾弘史さんからのコメントを掲載させていただいています。

1年の終わりがもう目の前にあって、今年もさまざまな思いが自分の中にあります。

ただ、ますます強まる想いは、仕事は人生の大きな柱であるということです。僕は社内で、「健康、家庭、仕事」がすべての人に共通する大切なものだ、という考えを話しています。その3つのバランスをとりながら(もちろん、時にはそのうちのひとつの比率が高まることはあるのですが)、走っていくマラソンのようなものが、われわれの人生かと思っています。

その中で、仕事が一番バランスをとっていくことが難しいです。健康、そして家族は、すべての人が、無条件に、大切だと認めることです。もちろん、仕事もそうなのですが、仕事はお金を稼ぐため、どうしてもやらないといけない、「苦労」というか、「苦痛」というようなニュアンスもあります。

でも、僕らが生きていくうえで、二面性がないものなんてありません。仕事もそのひとつで、仕事に関して自分のしっかりした考えを作っていくことができれば、その人は、初めて「大人」になったのではないかとまで考えています。

僕が大学生の頃から読んでいるアメリカの作家・インタビューアーに、スタッズ・ターケルという人がいます。彼の代表作のひとつは、「仕事」(晶文社)という本です。僕のお勧めの本のひとつです。さまざまな職業人へのインタビューがでています。スタッズ・ターケルは、僕が好きな職業人のひとりでもあります。彼はさまざまなテーマでインタビュー集を出しています。どれでもいいので、一冊読んでみてください。