NHK「日本の、これから」を見て

土曜日の夜、NHKで日本社会に広がっている経済格差に関する討論番組(「日本の、これから」)がありました。ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。 僕は、前半だけ見て、テレビを消しました。自分の立場、自分の経験だけから発言している出席者たちの話を聞いていて、フラストレーションを感じたからだと思います。

昨晩の番組を見ていて、今の時点で「勝ち組」に入ると思われる出席者たちの発言からは、自分たちの経済的な成功に対する謙虚さがあまり見られなかったのは、僕の勘違いでしょうか。もちろん、本人の努力があることは、言わずもがなです。ただ、経済的な成功には、その成功をもたらしてくれた社会の存在とか、幸運とかがあるわけで、番組の中では、そのことをいう方は少なかったように思いました。

それと同時に、番組の中で「負け組」と位置づけられている方々の発言を聞いていると、変化への対応が遅れている、あるいは変化に追いついていけないでいると見えました。なかには、ちょっと開き直っているかな、と思えるような発言もありました。

番組の中で、今の勝ち組の例として紹介されていた女性のように、六本木ヒルズの高級アパートに住み、シャネル、フェラーリを楽しむのも素晴らしいと思いますが、週末にはユニクロの新商品をのぞきに行くのが楽しみの僕には、ちょっと異なる価値観をお持ちの方たちだと思いました。

どちらにしろ、今の日本社会で経済的格差が広がっているとすれば、経済のIT化に対応しているかどうかが、大きな分かれ道だと思います。取り残されないようにしなくては!