「読むのが先か、聴くのが先か」

かつて角川映画が元気だったころ、「読むのが先か、観るのが先か」というようなCMコピーがあったように記憶しています。角川書店から出版される小説が映画化され、本と映画の両面でビジネスにしようとする、とてもおいしいやり方でした。

先日聴いた「ノルウェイの森」に次いで、同じ村上春樹の「職業としての小説家」を聴きました。「聴くのが先」!

村上春樹は自分自身を長編小説を「主戦場」とする小説家と言っていて、エッセイや短編小説は主戦場ではないという位置づけのようですから、ぼくはかれの忠実なファンではないように思いますが、村上春樹のエッセイはとても好きです。
かれの考え方や意見にはとても共感をもっています。本物の村上春樹はどのような人なのかわかりませんが、とても高い職業意識を持つ、職人のような方だという印象です。

この次のオーディオブックも、村上作品。こんどは小説に挑戦します。

村上春樹を「聴く」

久しぶりに、20年あるいは30年ぶりに「ノルウェーの森」に挑戦。ただし今回は本を前にして読むのではなく、オーディオブックで作品を聴きました。映画が出来上がったときも見た作品。その頃大好きだった菊池凛子が主演女優の一人だったから。
小説はできるだけオーディオブックで「聴く」ようにしたい。できるだけ目を酷使するのはやめたいから。スマホを使いすぎてお目目も疲れ気味。
いまは、村上春樹の「職業としての小説家」を聴いている。村上春樹の身心ともにストイックな考え方には共感するところが大だ。ただしぼくは彼ほどストイックな生き方、仕事の仕方はできていないのが課題だが。