道元禅師の言葉

東京に初の女性都知事が誕生。談合と口利きのにおいがプンプンする自民党都議連の方たちは憤懣やるかたないという表情のようですが、女性都知事さんには期待したいです。そもそも日本は女性の政治家が少なすぎる。地方議会、国会ともに、もっともっと(半分まで)女性議員、女性首長が誕生すべきだと思います。

6月25日の東京新聞の「生きる」というページに、曹洞宗尼僧の石川和幸という方が、道元の言葉を「正法眼蔵」から紹介されていました。

「年上だから、実務が長いからというだけで本質を把握していない男に何の必要があろうか。得法(ものごとのあり方の本質を把握する)の女を登用しなさい」

「得法の女を訪ねて行って学ぼうとするのは、優れた男だからするのです」

「女は性欲の対象だとみるのなら、男は男色の対象となる。ならば女も男もすべてを排除しなければならない。人を性の対象とみるのは愚の極みです」

「女というだけで非難される。何の欠点があるというのか。男というだけで、何の徳があるというのか」

「すぐれた結果をもたらすはたらきや能力を、性別とは関係なく登用しなさい」

「日本国にひとつの笑いごとあり。結界と称して女をいれないことだ。結界は心が造っている」

「善の行いの極位は差別をしかいこと」

道元のなんとフェミニストなこと!

この方は永平寺で戒律を授かったとされています。
道元の言葉はそのまま現代日本でも通用しますね。