「勲章なんて欲しがる気はない」

昨日(4月13日)の日経新聞夕刊に、「カリスマの晩節」という見出しで、稲盛和夫さん(京セラ創業者)のインタビュー記事が出ていた。

功なり、名を遂げた方の言葉がどれだけ本心からでているものか、わからないけども、以下のような言葉には共感を覚える。

「勲章をくれようという話はないし、もうらうための運動をする気もありません。仮にくれると言われても、いただく気はないですね。みな平等なはずなのに、勲章が差があるのはおかしい」

「私はほんまにどこにでもいる普通のオッチャンですよ。普通どころか、すこし落ちるくらいですね」

この勲章をもらう気がないというのには、感心した。大企業のトップたちの多くが、どれほど会社ぐるみで、勲章をもらうための運動をやってきたものか!

もう10年以上も前になるだろうか、ビジネススクールの集まりによく出ていた頃、稲盛さんがゲストスピーカーだった夕食会があって、お話をお聞きしたことがある。あの時は、仏様の話が中心だったように思う。

「60歳から80歳までは、来世に旅立つための準備期間」だとしたら、ボクもあと数年もすれば、その準備のための準備に取りかからないといけないじゃないか!