「はやぶさ」式思考法(川口淳一郎著)

 久しぶりに心の底から共感し、同感し、また称賛する本に出会った。副題には「日本を復活させる24の提言」とあるけども、日本の復活の前に、まず個人の力の復活が必要で、ここにある24の提言はまず我々個々人の復活のために重要な提言だと思いながら読んだ。

 僕自身、日本の学校教育の産物の一人だと自覚している。その結果として、減点法の思考の罠に陥りがちだし、教科書に書かれた過去のことを学ぶことを良しとしてきたのかもしれない。そんな風に自分自身のことをずっと感じ、自分自身の「バカの壁」はそんなところにあるとも思ってきた人間なので、この本を読みながら著者の提言には心から同感もし、著者の提言をどう自分の日々の仕事の中、生き方の中に生かしていくべきかを考え続けていきたいと思っている。

 はやぶさプロジェクトのことなど、昨年新聞等で騒がれるまで一切知らなかった。最近、著者である川口さんが新聞に書かれたエッセイやコメントを読んで非常におもしろい方だなと思い、この本を読んでみたが、期待以上の内容の本だった。社内でも非常におススメの本として紹介している。

 今朝、同じ著者による別の本(『はやぶさ、そうまでして君は』)という本を買った。この本の副題は、「生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話」とある。この本もすごく楽しみ。