映画『フェアウェル』_人は、希望で動く。

 今週、久しぶりに映画を見た。『フェアウェル』。副題に「さらば、哀しみのスパイ」とある。ポスターやパンフレットにつかわれているのが、「人は、希望で動く。」というコピー。そして、この後には、「歴史は信念で動く。」とある。「人は希望で動く。歴史は信念で動く。」歴史が信念で動くものなのかどうか、あるいはそういうこともあるのかどうか。それはこの映画を見てください。
 1981年、ソ連崩壊のきっかけをつくった、ひとりの男(父親)の物語。事実に基づいているということです。祖国と家族の未来を思い、金銭的な見返りを求めることもなく、西側にソ連の極秘情報を流した男の物語。パンフレットには、「祖国と息子のために死のリスクを冒した実在の男フェアウェルの孤高の魂に触れたとき、誰もが涙する」とあります。
 重いテーマですが、とてもいい映画です。ハリウッドではなく、フランス映画。監督は「戦場のアリア」のクリスチャン・カリオン。

「フェアウェル」
「戦場のアリア」