すごいところまで来ている高齢化社会。

 ずっと「振り込め詐欺」が不思議だったけど、今回、全国各地で発覚している高齢者の所在不明の話、これも不思議。この前NHKでやっていた「無縁社会」とつながる話だし、長寿社会の基礎になっている統計が信頼できるかどうかにも発展しかねない話だ。
 100歳を超える老人の行方を、80歳になろうとしている「子ども」たちに聞いて回る自治体の人たちの話がニュースになっているけど、日本の高齢化社会って、もうすごい段階にまで行ってしまっているよね。これからどんどん「奇譚」があふれでてきそう。
 戦後の日本社会は、ずっと「死」を見えないところに押し込んできたけど、死後20年、30年、ミイラ化した死人たちが、戦後の日本社会の在り方を考えなと静かに叫んでいるかのよう。

追記
8月4日現在、100歳以上で所在不明の高齢者が全国で56人。