『歴史と外交_靖国・アジア・東京裁判』(東郷和彦著、講談社新書)

 駐オランダ大使を最後に2002年外務省を退官した1945年生まれの元外交官によるエッセイ。「どうしてわが国は、一連の歴史問題に、日本人としての答えを出し、みずから納得できるメッセージを世界に発出し、世界との調和をつくりだし、日本人の優れた能力とエネルギーを、さらに、創造的な問題に使っていけないのだろう。」という問題意識を持つ著者の、「体験的思索の書」。

 ビジネスの席で宗教と政治の話はしてはいけないと言われますが、僕はアジアのビジネスマンとも、あるいは欧米のビジネスマンとも、酒の席や食事の席で歴史や政治の話をすることがあります。もちろん、大仰な話になるまでやったことはありませんが、相手の考えや価値観を勉強させてもらう、いいチャンスになります。