『人生、意気に感ず』(藤沢秀行著)

 クロイヌは小さいころ、将棋をちょっとやったことがあるだけで、囲碁には挑戦したことはありません。碁は海外でも打つ人がいることは知っています。白と黒の石によるシンプルなルールのゲームであると同時に非常に奥が深く、知的な活動だということから、関心を持つ人が多いのかと思います。

 藤沢秀行は、今年5月に83歳で永眠された囲碁の世界の巨人。こんな破天荒な生き方をした人がいるのかと驚くと同時に、我々ビジネスマンに響く言葉をたくさん残されていたと、感心しながら読みました。(「ものごとをむずかしく考えるから、むずかしくなるのだ。何も知らないと思って学べば、人間はどんどん強くなる。」、「人間を高めなければ、生きた能力は身につかない。人間形成こそ、ほんとうの勉強である。」なんて、この人が口にするから、生きてくるのかと思いました。)