『負けに不思議の負けなし』(野村克也著)
posted at 2009.05.24
先日ご報告した通り、愛犬も飼い主も体調不良で、だるい週末を過ごしました。カイは夜になると昨年以来完全に占領したソファの上で、写真のような格好で休養をとっています。飼い主は貧乏性でじっとしていることができないのですが、我慢してベッドの上で本を読んでいます。
応援しているJリーグのチームがさっぱり勝てません。レイソルもアビスパも、よくても引き分けで、負けが続いています。アビスパはユニフォームスポンサーとして応援させていただいておりますので、勝ってほしいです。
この両チームだけではないのですが、Jリーグは歴史が浅いせいもあるのでしょうか、野球と比べると、指導者層での人材が乏しいのではないかと勝手に想像しています。Jリーグのチームの監督経験者がしばしばテレビの実況解説に出てきますが、その人たちの話を聞いていても、失礼ながら、この程度の精神論しか言わないようじゃ、たいしたことないなと、素人ながら思ってしまうことが多いのです。
もしかして、きちんと技術的なこともお話されているのかもしれません。ただ全体から受けるお話の印象に深みがないのです。でも、そもそもテレビの解説なんていうものは、そういうものかもしれませんが。
その点、野球は歴史が長いからか、論客が多いように思います。日経新聞にコラムを持っている元西鉄の豊田泰光さん、そしてこの『負けに不思議の負けなし』の野村克也さんなど、すごいベテランがいるなと感心します。お二人とも勉強家だし、人間観察がすごく、文章を読んでいて勉強になります。(知り合いの方からお聞きしたのですが、ザスパ草津の廣山選手のブログが面白いそうです。今度ゆっくり読んでみようと思っています)
ボク自身は、もう野球には興味を失っていて、新聞のスポーツ欄でも野球記事にはまったく目がいっていません。もっぱらサッカー、サイクリング、そしてボクシングです。日本のサッカー界にも、野村克也のような指導者がでてきて、試合のレベルを上げてくれないものかと思います。ボクは何度かこのブログで書いたとおり、オシムの大ファンです。彼が日本を去ったことはとても残念に思っています。野村監督の「ぼやき」を聞いていると、オシムを思い出してしまいます。お二人とも苦労人なのが共通点でもあります。
最後になりますが、この本のタイトルは、「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」からとったものだそうです。スポーツだけでなく、ビジネスにも当てはまる箴言です。