青野さんお薦めの、松下幸之助

 

産経新聞に連載中の「同行二人ー松下幸之助と歩む旅」という、作家・北康利さんによるノンフィクションを愛読しています。生誕から企業人としての松下幸之助の歩みを紹介してくれています。これを読んでいると、人間・松下幸之助の魅力と経営者・松下幸之助の偉大さを感じます。

 松下幸之助は、常日ごろ、「素直な心」を説いていたそうです。

 「素直な心」というのは、単に道徳やお説教の話ではなく、「物事の実相を見誤ることなく、強く正しい聡明な人生の歩みを可能にする心」ということ。松下幸之助が作ったPHP研究所から、松下幸之助の言葉を集めた文庫本がでていますので、おススメです。

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 この前、丸の内インターネットラジオの「アイディア・エクスチェンジ」にでていただいたサイボウズ社長の青野さんも、大学卒業後、松下電器産業のグループ会社、松下電工で働いた経験があります。そのとき、松下幸之助の本などを「読まされ」、いやでしょうがなかったそうですが、今になってみると、松下幸之助の偉大さがわかるようになり、松下電工が行なっていたさまざまな社内のイベント(たとえば、社員旅行や、社内運動会)の重要性を認識し、サイボウズ内でも取り入れようとしているというお話でした。

 松下幸之助と直接のお付き合いはなかったようですが、京セラの稲盛さんは、ある講演会で松下幸之助の話を聞いて、とても感銘を受けたということを、「同行二人」で読みました。こうやって、世代から世代へ、ひとつの想いがつながれていくのかと思います。