750ルックスの呪縛

時々、意味もなく杓子定規に凝り固まっている話を聞くと、いやになってくることがあります。日本のビル内における明るさは、750ルックスということになっているそうです。ビルオーナーがそのようにリクエストすることが多いそうです。ビルができあがって745ルックスの明るさだったので、全部やり直しを命じられて切れそうになったと、ある照明デザイナーが言っていました。745ルックスと750ルックスの違いなんて、誰もわからないのに。

ちなみに欧米では500ルックスほどの明るさが標準になっているそうで、この差が電力消費、ひいてはエネルギー消費の差として大きなものになっているのではないかというのが、この照明デザイナーの意見でした。(日本の都市や建物の中は、隅々まで明るくしすぎているそうです。)

なぜそんなことにこだわっているの?というようなことがたくさんあります。なぜそうあるべきか、ゆっくり考えてみると、たいした意味はなかったり、些細なこだわりだったり、前任者からそう言われてきたとか、慣習でそうなっているとか、起源はわからないのだが、とにかくそうなっているので、と言うようなことが本当に多いのが日本のように思います。日本人って、あまり自分の頭で考えようとしないのかな!?