「プログラマー現役続行」(柴田芳樹著)

初めてパソコンを買ったのは、1980年代の初め。NEC8801mk-IIで、Basicを習い始めたのですが、結局、モノに出来ませんでした。その頃は、他の勉強や遊ぶことが楽しくて、プログラミングにはどうしても興味を持てなかったのだと思います。

この本の著者、柴田芳樹さんは僕と同じ年に生まれ、九州工業大学で情報工学を専攻した方です。40代後半になった今でも、現役のプログラマーとして活躍しながら、日本で言われている「35歳プログラマー限界説」なるものは根拠なし、とされています。僕はいまさら、プログラマーを目指そうなんて、夢にも思っていないのですが、趣味ではプログラミングを勉強してみたいと思っています。

著者は、プログラマー現役続行を可能にするために、7つの要件を挙げていらっしゃいます。ただ、これらは、すべての職業人に、大なり小なり当てはまる事柄だと思います。その7つは以下のとおり。

  1. 論理思考力
  2. 読みやすいコードを書く力(ビジネスマンの場合、人に読みやすい文章、としてもいいと思います)
  3. 継続学習力
  4. コンピュータサイエンスの基礎力(コンピュータの動作原理も含めた基礎力)
  5. 朝型力(著者は朝4時に起床するそうです)
  6. コミュニケーション力
  7. 英語力

著者は、自分のお金と時間を勉強のために投資すること、それができない人間は、現役続行なんて無理だとしています。これはプログラマーだけではないと思います。われわれ一般ビジネスマンだって同じこと。グーグルで検索して、探している答えがでてこないとそのままお手上げの人間が、なんと多くなっていることか。身銭を切って勉強しない人間が伸びないのは、どの分野でも同じです。