「答えを作っていく世界」

大前さんが、日経コンピュータ創刊25周年記念に行ったスピーチのことを知り、読んでみました。タイトルは、「答えのない世界」を生き抜く鉄則。内容についてはご自分でお読みいただければいいのですが、答えのない世界となった21世紀にも、恐怖心を持ってはダメ、という大前さんのメッセージは、フランクリン・ルーズベルトの言葉を思い出させてくれる。「8割、あるいは6割わかったら、やる勇気を持つ」という指針にも、賛成。

80年代半ばまでの戦後をとれば、「答えはあった」のかもしれないけど(つまりアメリカのマネをすればいいという)、日本の長い歴史のなかでは、答えがなかった時代も多々あったはず。日本にも戦国時代があったわけで、そんな時代も経てきているわけだから、ひるむことなく、世界の中でサバイブしていかなくては。

僕は、21世紀だけでなく、いつの時代でも、自分で、「答えを作っていく世界」に生きていくことが、実存的存在であるわれわれ人間の宿命だと思っています。