夏の記憶

8月は歴史的にさまざまなことが起こったなと、あらためて思う。広島、長崎への原爆投下、8月15日の敗戦。終戦なんて言い方で、ごまかすことはやめて欲しい。国のために、死んでいったひとたちのためにも、なぜ、戦争に敗れたのか、なにが問題だったのか、ずっと、ずっと考え続けていかないといけないわけだから。起こったことを、起こったこととして、できるだけ正確に理解したい。何百万人という人たちの犠牲にもかかわらず、60数年前、中国に、アメリカに敗れたことを、忘れてはいけないと思う。

数日前に過ぎてしまったけど、22年前の1985年、御巣鷹山に墜落した日本航空機の事故は、僕にとっては強く記憶に残っている、8月の出来事のひとつ。どこで、誰といっしょにいたのか、よく覚えている。一緒にいた人のお父様は、大阪と東京の間をしばしば往復する商社マンで、その日、僕はその人といっしょにアメリカのコーネル大学でのサマースクールにいたんだけど、事故のニュースを聞いて、すぐに確認の電話を日本にしたことを覚えている。

8月は強烈な印象を残してくれる月だ。(写真は、6月に、初めて行った広島の、平和記念公園)

R0010205_2