ネットカフェで睡眠をとる若者たち

今日の朝日新聞・夕刊一面に出ていた、ネットカフェを仮の宿にしているホームレスの若者たちの話、読んでいて、なんともやりきれない気持ちに。

ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとはだれにも言わせまい。 一歩足を踏みはずせば、いっさいが若者をだめにしてしまうのだ。恋愛も思想も家族を失うことも、大人たちの仲間に入ることも。世の中でおのれがどんな役割を果たしているのか知るのは辛いことだ。 (Pニザン著『アデン・アラビア』

あまりにも有名な文章なので、引用することさえも、躊躇してしまいますが、ネットカフェのいすで、完全に横になることもなくつかの間の睡眠をとるという若者たちの記事を読んでいて、大学時代読んだ『アデン・アラビア』からの、一節を思い出しました。