執念の違い、マスコミが振りまいた幻想

最近の新聞記事では、「アレーナの風」という日経新聞のスポーツ欄にある、Wカップ関連の記事がおもしろかった。以下のような言葉が紹介されています。

「死ぬまでバカにされるのは仕方ない。でも、オレは死んだ後でもバカにされ続けるんだろうな」

1950年に、ウルグアイに負けたブラジルのGKの言葉だそうです。こんな極限で戦っている選手たちと、日本のこころやさしいファンに囲まれた選手たちの違い!今回のワールドカップに関連する記事で何度も見かけた言葉が、(日本は)「甘かった」という反省の弁。

なんどか書いているけど、結局、世界を知らないから、井の中の蛙になってしまうのだと思う。たかが英語だといつも思っているけども、言葉が理解できないから、海外のことは表面的な理解どころか、誤解をしてしまいがちなのが、残念。

FIFAでの日本の順位が四十何位かに大きく落とされたという記事が先日でていたけど、当然なんだろうなと思う。マスコミはこれまでサッカーに関しては、僕らに散々幻想を振りまいてきた。同様に、政府も実は僕らに大いなる幻想を振りまいている。どんな幻想かというと、日本人の生活は世界でもトップに入る生活だよ、という幻想。だからもっと税金を払えというのが、彼らの言い分。冗談じゃないよ。僕ら日本人の生活は、FIFAのランキング同様じゃないか、トップテン内じゃなくて、40位ぐらいでしょう、というのが僕の言い分。これから、どんどん税金が上がっていくのだろうけど、その前に、日本中で無駄遣いしている公共事業予算を半分にしていただきたい。