ハーバードからの手紙

Dscf0287 ハーバード大学の学長であるラリー・サマーズから、ハーバード・ビジネススクールのディーン(学部長)に、ジェー・ライトが正式に就任することになったという手紙が届きました。キム・クラーク前学部長に代わって、新しい学部長が決まるまでの臨時代行であったファイナンスの先生で、ビジネススクールでの「重鎮」の一人である、ジェー・ライトが、学部長に任命されたということです。

この手紙、別に僕だけに送られているのではなく、ビジネススクールの全卒業生に送られています。それも、世界中の。

学部を卒業した一橋大学でも、ここ数年は、卒業生とのコミュニケーションに、かなり努力をしているなと思います。が、ハーバード・ビジネススクールが、卒業生とコンタクトを維持していくために払っている努力は、半端ではないと思います。

毎年、Annual Reportというタイトルで、企業の財務報告書にあたるものを送ってきますし、卒業生向けの雑誌Bulletin というものもあります。ただ、一番感心するのは、卒業生からの寄付を求める手紙やパンフレット類です。これは毎年、年に数回、しつこいくらいに送ってきます。同じクラスで卒業した同級生に、寄付しようよ!というような手紙を送る仕組みもあります。実は、数年前、僕もそのような呼びかけ人を、ボランティアで2年ほど行っていました。

日本の教育機関は、ハーバードのような学校が、どれだけ「企業努力」をしているのか、もっと勉強したらいいと思います。ハーバードは、企業体としてみたときにも、財務内容はAAAの格付けを持つような組織です。伊達や酔狂で、今のような地位を築いたとは思えません。