オペラ「愛の白夜」を観る

Dscf0139出張帰りでやらないといけない仕事を済ませて、今夜(金曜日夜)は神奈川県民ホールであったオペラ「愛の白夜」を観に、急いで横浜まで行きました。1940年夏、杉原・リトアニア領事が、ポーランドから逃れてきたユダヤ人に、日本通過のビザを発給して、多くの人命を救ったという実話に基づいて、辻井喬さんが書き下ろしたものです。

歌、音楽、ストーリーはもちろんなのですが、舞台演出が特に素晴らしかったと思いました。

話は現在に飛びますが、沖縄返還時に結ばれた日米密約に関して、米国側で公開された資料からは、密約の存在が明らかになっていて、それを認める日本側の元・外交官の話が今日の朝日新聞に出ていました。日米密約をスクープした元毎日新聞記者の西山氏は名誉回復を求めています。

本件に関して、政府は相変わらず否定を続けています。資料がそろい、当事者がその存在を認めているというのに。

杉原さんは、ビザの発給後、外務省内部で複雑な立場に立たされたと言われています。(さまざまな意見があります) 沖縄をめぐる密約のことと、杉原さんのことはまったく関係はありません。ただ、このふたつのことだけからも、日本外務省、あるいは日本政府の、「狭量さ」、普遍的な価値観(民主主義の前提としての知る権利や、難民に対する人道主義)に対するコミットメントの弱さを感じてしまうのは、僕だけでしょうか?

追記

荒川さんのおかげで、ちょっとはトリノ・オリンピックが明るいものになりました。