ハーバードビジネススクールからBYUへ
posted at 2005.08.10
6月27日のファイナンシャルタイムスにも大きな記事がでていましたが、7月末で、ハーバードビジネススクールのディーン(通常は学部長というような翻訳がされますが、あれだけの規模のスクールの長という意味では、「学長」という言葉が僕にはしっくりします)であったキム・クラークが退職し、ブリガム・ヤング大学(BYU)アイダホ校のプレジデント(学長)に就任しました。
キム・クラーク教授は、僕が卒業した頃から、製造業に関する専門家として、名を成していた方で、東大で教えていらっしゃる藤本先生との共著もあります。この先生、熱心なモルモン教徒で、今回、ハーバード・ビジネス・スクールを辞めて、ブリガム・ヤング大学アイダホ校のプレジデントに就任されたのも、モルモン教会からの依頼によるものだそうです。
オデッセイのパートナー企業であるCertiportは、ユタ州にあって、ここはいわずと知れたモルモン王国です。州の人口の6割とも、7割ともいわれる人たちが、モルモン教会に属しているはずです。
日本ではなかなか考えられないのですが、熱心なモルモン教徒の人たちは、教会からの要請に応じて、転職することも稀なことではないようで、Certiportでもこの何年かの間に、数名の社員が教会関連の仕事にかわっていきました。
ところで、キム・クラークの後に誰がハーバード・ビジネス・スクールのディーンになるのか?世界のビジネススクールのトップに立つポジションですから、関係者の間ではとても注目されているようです。僕ら卒業生にも、学校から定期的にメールが届きますが、正式に決まるのは年内か来年にかけてのようです。
最後になりますが、キム・クラークは、ハーバード・ビジネス・スクールの使命は、"to educate leaders who go out to make the world a better place".(卒業後、世界をすこしでもいい場所にするために働くリーダーたちを教育すること)と言っていました。ちょっとカッコよすぎるかなと思うし、「世界をベターな場所にする」というのは、ちょっと重い使命です。でもビジネスを通して、すこしでも世界に貢献することができれば素晴らしいことだと、強く思っています。