イチローのメッセージ

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2年前、仕事でシアトルに行ったとき、シアトルでコンサルティング会社を始めた大沢さんといっしょに、マリナーズの試合を見にいったことがあります。もちろん、イチローが目当てでした。

すでに、多くの人が推薦していると思いますが、「イチロー262のメッセージ」(ぴあ)は、まさにイチローのアフォリズム(警句、箴言)を集めたものです。ひたすら自分のベストを求めつづけるイチローの軌跡をたどることができます。とてもストイックで、努力を積み重ねている人だと思いました。

イチローは自分の「形」という言葉をよく使っています。(メジャーリーグでは、自分の「形」をまだしっかりつかんでいないまま、アメリカに行こうとする選手がいるとすると、大変なことになると思います。)僕は自分の「背骨」という言い方をするのですが、同じような意味だと思いました。

それから、こんなイチローの言葉もあります。「ちいさいことをかさねることが、とんでもないところに行くただひとつの道」。「できなくてもしょうがないは、終わってから思うことであって、途中にそれを思ったら、絶対に達成できません」。

励ましを与えてくれると同時に、厳しさも求めてくる本だと思います。