海老坂武著「サルトル」

大学では第2外国語は、フランス語でした。

先生は、海老坂武という先生で、長髪、ニヒルの渋い方でしたが、先生も70歳を越えられたのではないかと思います。大学時代は、東大の野球部だったそうで、われわれ学生の間では、長嶋と同じ頃、六大学で活躍していたらしいぞと、よく噂になっていました。

先生が書かれた本の中では、「シングルライフ」(中央公論)が一番読まれているのではないかと思います。この本に書かれた先生の恋愛体験を読みながら、いつもニヒルな顔をしていた先生を思い浮かべ、時にはクスクスとなったことを覚えています。

ところで、昼休みに本屋に行ったとき、先月でたばかりの岩波新書のひとつに、先生の「サルトルー人間の思想の可能性」が入っているのに気づきました。一応、先生の読者のひとりとしては、「いまさらサルトル?!」と思いつつも、買ってみることにしました。感想はまた後ほど!