グーグル日本法人社長の講演会
posted at 2005.04.14
ハーバード・ビジネス・スクールの同窓会で、年に何人かの方をお招きして、お話しを伺うことがあります。今日は、隣のビル(三菱商事の本社ビル)の会議室を借りて、グーグル日本法人社長・村上さんの、2時間近くにわたるお話しと、質疑応答をお聞きする機会がありました。
久しぶりにとてもおもしろいお話しをお聞きしました。
- ヤフーが「目次」なのに対して、グーグルは「索引」である。
- 広告も「情報」でないといけない。
- グーグルは、広告だけを収入源としていく。サービスは無料。
- インターネット広告の中でも、キーワード検索広告の伸びは著しい。
- 世界全社員3000名のうち、3分の1は、修士、博士課程の修了者。(コンピュータ・サイエンス分野)
- 目標としては、社員の半分をそのようなエンジニアにしたい。
- エンジニアは自分の時間の20%を、自分が関心を持っている分野に使わないといけない(権利ではなく、義務!)そのような時間から、グーグルの新サービスが誕生してきている。
- グーグルは世界最大のグリッド・コンピューティングの会社である。
- 会社のミッションは、「世界の情報を組織化し、世界中のユーザーが、その情報を利用できるようにすることである」。(でも、当初から、このようなミッションを持ってスタートしたわけではない)
- 決して、会社を公開(IPO)したかったわけではない。自分たちの経営上の自由を守っていきたい。
明確な哲学を、社員が共有している会社ではないかと思いました。
採用にあたっては、最後に、「エアポートテスト」というのがあるそうです。「サンフランシスコの空港で、今、面接している人間と、24時間、缶詰になったとして、いっしょにいたいかどうか」、それを採用側は、考える。つまり、この人間が、いっしょにいたい人間かどうか、好きになれるかどうか、それが面接のチェックリストの最後にある、とのことです。
結局、コンピューターではなく、感情を持った人間が、大切ということのようで・・・
追記
ちょうど、翌朝(4月15日)の日経産業新聞の「Google 日本法人の研究・下」に、村上社長のインタビュー記事が出ていました。
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