遠方の友よりメール来る

先月か、先々月の話しですが、まだ読んでいなかった、今年の1月の英字新聞(インターナショナル・ヘラルド・トリビューン)に、10年以上も会っていない知人の顔写真がでているのを見つけました。彼の名前は、ヴィンス・ペレス。フィリピン人ですが、80年代後半から、90年代半ばまで、ニューヨークの金融の世界で活躍していました。彼とは、89年か90年ごろに、会ったでしょうか。彼からは、仕事の誘いを受けたりもしましたし、その頃、フィリピンで帆立貝の養殖ビジネスを始めてみたいという希望をもっていたヴィンスを、青森の養殖業者の方まで案内したこともありました。

新聞記事は、彼がフィリピンのエネルギー省大臣を辞任するという記事でした。金融の世界から、いつのまにか、彼は政治の世界に入っていました。とても、懐かしくなって、アシスタントのTさんに、彼の連絡先を調べてもらったところ、フィリピン政府のHPから、彼の連絡先を見つけてきてくれました。

今週始め、あいた時間に、半信半疑で、彼にメールを出したのですが、今日、彼から返事が来ました。お父さんの病気のこともあり、政府の役職から退いて、再度、ビジネスの世界に返るということでした。

これまで海外で知り合った人たちのなかで、もう一度お会いしたいと思っている人たちが、何人もいるのですが、その中の一人のヴィンスの連絡先が、これでようやく分かりました。

逆に悲しい結果を知ることも、昨年ありました。1984年にアエロフロート機の中で知り合った、当時、ある有名ジャズバンドでピアノを弾いていた黒人ミュージシャンは、数年前、パリで客死していたことを知ったのも、インターネットのお陰でした。彼とは、同じ年にニューヨークで再会し、彼の奥さんと3人で、グリニッヂ・ヴィレッジのレストランで、安い中近東料理をいっしょに食べたことを覚えています。