「人生は自ら創る」(安岡正篤著、PHP文庫)

安岡正篤(やすおかまさひろ)の読者はいまどれほどいるのか?昭和58年(1983年)の死から30年です。

東洋学の泰斗として、昭和の政界、財界で陰に陽に影響力を持ったとされる安岡正篤ですが、僕は彼の本は何冊かしか読んだことはなく、それほど影響を受けた著者ではありませんが、先週、出張先の札幌駅構内の本屋で偶然見つけたこの本の帯にあった以下のようなコピーが、最近考えていることとまったく同じだったこともあってすぐに買い求めました。

「本当に知るとは、創造すること」

古代ギリシアに、「汝自身を知れ」という格言があります。大学生の頃から考えてきた言葉の一つです。
いまでは、「自分を知るということは、自分自身を創造していくことである」と、僕は解釈しています。すでに出来上がった自分があって、固定的な自分というものを「知る」のではなく、いまこの一瞬も変化しつつある自分自身を、自らの意志で作っていくことが知るということではないか、と気づくまでとても時間がかかりました。これから先、「自分自身を知る」という言葉に違った解釈を加えていくかもしれませんが、「いま、ここでとる一瞬一瞬の選択を通して、自らを創っていくこと」が、自分自身を知るということにつながることだと考えています。
同じことは、会社についても言えます。

自社のことを知るとは、創造することであると思っています。なにを、どう創造するのか、それは簡単な問いではないのですが。

誕生日は札幌です。

54歳の誕生日は札幌で、お取引先の皆さんとの夕食会。
これまでのご愛顧に感謝しています!

かぜで大病院に行く人、成分を確認せずに薬をのむ人。

昨日、医療情報サービス分野のベンチャーを立ち上げている知人が、数年ぶりに近況報告に来てくれた。
ご本人も医学部をでた医者で、ここ数年は会社を経営している。最初に立ちあげた会社を売却し、新たに立ち上げた会社でやろうとしていることを聞かせてくれたのだけど、世間話程度に、日本の患者の「民度」に関する話をいくつか聞かされた。

1風邪を引いたからといって、大学病院に行くような人がいるのは日本くらい。大病院ではそのような患者は歓迎しない。個人経営の病院は風邪程度の患者が経営を支えていて、ある意味、そのような患者の奪い合いがある。
2先進国の多くでは風邪であれば市販薬を飲み、しっかり休む(寝る)ことが治療方法だとされている。
3市販薬の成分をちゃんと確認する患者があまりにも少なすぎる。自分が飲んでいる薬の成分を説明できない人が圧倒的。風邪薬であれば、数種類の成分の組み合わせにしか過ぎない。
4成分の組み合わせによっては、「劇薬」にもなりうるので注意が必要。
5サプリメントにいたっては、もう滅茶苦茶な話が多すぎる。

そういうことを「民度」というのではないかと思うのだけど、すべてを国や会社任せにしないで、「自分のことは自分でやる」という教育を小さい頃からちゃんとやらないものだから、結果、勉強(仕事)だけやっていれば、その他のこと(家事から始まって政治等々まで)は考えない、考えなくてもいい、さらには考えない方が身のためだというくらいの人が多くなっているのかな。

税金にしても、会社が国に代わって給料から徴収し、個人に代わって納税するものだから、給与所得者の多くは給料の明細表に書かれた数字を目で見るだけで、実際の税金の「重さ」を感じている人は非常に少ない。自分の給料からどれだけ税金払っていてそれらがどのように使われている(浪費されている)のかを知ることも、自分の体の中に入れる薬の成分を確認することも、同じように大切だと思う。

シュウカツの凄まじさに驚いた。

金曜日、土曜日と秋田出張。丸の内起業塾をいっしょにやっている塾長の須賀さんが、国際教養大学で客員教授として教えていて、毎年この時期、彼の授業の最終日に呼んでもらっています。土曜日には秋田でずっとお世話になっているアイネックスの鎌田社長やインストラクターの佐々木さんたちと昼食。鎌田さんのバイタリティに感心。10年経って、僕にもあれだけのエネルギーが残っているかな?!時々ブログをご覧いただいているようなので、もうすこしマメに書かないといけない。
あきたびじょん

今日は朝、恵比寿のホテルでフィリピンの友人から紹介された同国の起業家と面談。僕より一回りくらい若いようだけど、この人も、元気一杯。三代目になる華僑。、北京、マニラ、香港、シンガポール、アメリカ、イギリスと、よく動き回っているわ。
フィリッピンからの知人

そのあとは、渋谷に移動。うちの会社もブースを出している朝日学情のシュウカツ・イベントに参加、ここでも圧倒されてしまった。人、人、人!文字通り満員電車並の混雑ぶりだった。大学3年生の皆さんは、どのくらい企業のことがわかったのだろうか?
うちの会社はパソコンスキルを簡単にチェックできるプログラムを提供したのですが、3人の社員が次から次へと来る学生たちの対応に追われていました。今日、当社のブースに来てくれた学生の皆さん、ありがとうございます。

シュウカツのイベント

一日の最後はことしずっと調子が悪いクウ太郎君を迎えに動物病院へ。水泳と2時間ほどの仕事もあった忙しい週末でした。