先週末の3連休、ひさしぶりに草津温泉に行き、帰り八ツ場ダムの建設現場を見に行きました。前回この場に立ったのは、ほぼ3年前(→嬬恋ー素敵なひびきの地名)。
この3年間、工事はお休みしているのかと思いきや、どんどんと工事は進んでいました。 八ツ場ダムには3つの橋が架けられます。3年前、民主党政権に代わった2009年10月に来たとき、川上側の橋は完成していたと記憶していますが、真ん中の橋の建設が途中でストップしていました。中途半端なままの現場を下から見上げると、これからどうなるかわからない政治状況の中、シュールな感覚を持ったことを記憶しています。(3年前のブログの写真をクリックすると、その様子がわかります)
ところが先週末行ったときに見た2号橋は完成されていました。橋の上をクルマが通っていて、この3年間の間、工事はまったくストップしていなかったことを知りました。
さらには、川下側にできる3番目の橋の建設もどんどん進められていて、橋の柱の建設がかなり進んでいました。
このダムが完成したときには、ここ一帯はすべて水の中に沈んでいきます。ここにある川原湯温泉も含めて。ここでよろずやを営んできたおばあちゃんとお話しましたが、「政治家たちは誰も見に来やしない」って。
このあたりは自然豊かなところで、ダムのために移転させられるのは、人間だけではありません。この周辺に生息する動物たちも、ダムのおかげで移転させられることになりますが、彼らには反対の声をあげることもできないし、ましてや「移転費用」を要求することもありません。
どんな反対の声があろうと、土建国家を維持したい皆さん、よくここまで頑張られました。目先の利益のためなら、「美しい日本」を切り崩していくこともいとわない皆さん、おめでとうございます。