NHK日曜討論をラジオで聴いているとおもしろい発言が多かったので、テレビをつけて誰がでているのかチェックしてみたところ、出席者は30代から50代の人たちばかりでした。ボクが共感を持ったのは、NPOライフリンクの代表者(清水康之)、駒澤大学の若手経済学者(飯田泰之)、そして北海道大学の若手政策学者(中島岳志)。
NHKも民放も、週末の討論番組には、60代から70代、時には80代とおぼしき政治家や評論家たちを出しますが、もっと若返りをはかってみてはどうでしょうか?田原総一郎さんはじめ、司会役も、招待されている政治家たちも70代とあっては、残念だけど、もう新しいものは出てこないよね。
クリントンも、そしてオバマも、あるいはかつてのケネディにしても、アメリカの大統領は、就任時点では、40代、せいぜい50代前半ということが決して珍しくありません。永田町では、50代、60代はまだ子供みたいに言う老人たちが跋扈していて、失礼な言い方になりますが、老害となっているのではないかと思います。
今朝の番組を見ていて思ったのですが、30代から40代の出席者の発言内容は、普段テレビによく出ている60代や70代の政治家や評論家たちよりも、ずっと前向きで中身がありました。聴いていて、新鮮で、希望が持てました。ボクも49歳、まだぎりぎりで40代なのですが、ほとんどの人間が、いい仕事を行うのは、せいぜい50代までではないでしょうか?(例外はもちろん、あります)
よく若い人たちに、もっと政治に関心を持てと言う「大人」たちがいます。でも、それはとても簡単なことだと思います。年寄りたちが、一線を退き、若手に機会を与えることです。テレビ局も、もっと若手を起用し、視聴者である若者たちとの年齢差を縮めていくことがまず必要なのでは?若手がでてくるのは、せいぜいふざけたバラエティ番組で、政治討論番組となると、60代、70代のひとたちばかりでは、あまりにもバランスがとれていません。
「平成の維新」は、老人たちにはできっこないでしょう。いつの時代も、変革を起こしていくのは、失うものを持たない若者たちですから。老人たちが権力を手放さないままだと、日本は時間をかけて安楽死していくだろうと思います。
確かに、現在、60代から上の方々には、元気な方々が多いです。でも、すこしずつ役割を変えていき、アドバイザーとして、若い世代をサポートしていく側にまわってはどうでしょうか? あるいはもうすこし若い世代との「ジョブシェアリング」を行っては?
こんなことを言っているボクですので、残りあと10年が現役最後の10年だと思っています。気力、体力、精神力、そして経験から得た知恵の組み合わせがピークを迎える時期だろうと思うのです。
60代を迎えるときには、若い人たちを応援する側にまわっていたいです。