ラグビー、台風、そしてクルド

昨晩の日本とスコットランドのラグビーの試合にはちょっと興奮してしまった。南アフリカ出身でラグビーのファンであるアメリカ在住の知人からはお祝いのメールが来たし、ロンドンに住んでいるイギリス人の知人からもメール。
世界中のラグビーファンが昨晩の日本の勝利に感心したのかな。
でも一方では、台風で50名を超える人たちが亡くなり、家をなくしたり、家財を失った人たちも多数でている。日本代表が決勝トーナメントに進むことになったことを喜んでばかりはいられない。
日本から遠い国では他国からの攻撃を受けている人たちがいる。シリア北部へトルコが空爆を行い、クルド人たちが多数殺されている。トルコがこの攻撃を始めた背景には、トランプがシリアから米兵を撤退させることを決め、ISを撲滅するためにいっしょに戦ってきたクルド人たちを見捨てたことがあるということだ。刑務所に入れられていたISの兵士たちはこれを機に脱走し、さらにはクルド人たちを襲撃し始めているともいう。ツイッターで人権活動を行っていたクルド人女性がISたちに虐殺された写真が出ている。
いったいアメリカはどうなっているんだ。かつてアメリカに見捨てられた中東の国の政治家の息子が東京に来たとき、「アメリカは頼りにならない、信頼しないほうがいい」と言っていたことを思い出す。日本の政治家や官僚が心の底ではアメリカを信用しきっていないことを祈るばかりだ。