北杜夫現代語訳「竹取物語」

21世紀版少年少女古典文学館シリーズの第二巻。少年少女とありますが、大人にとっても十分読み応えのある日本語です。
久しぶりに竹取物語を読みましたが、おもしろいお話であったことを再認識しました。地位や財力はあっても誠実さのない求婚者たち。

愛する人との別れの辛さがこの物語のテーマの一つでもあります。物語の中だけであっても愛する人との別れに心を揺さぶられました。

このシリーズ第二巻に収められたもう一つの物語は、俵万智現代語訳による「伊勢物語」。先日、俵万智の「恋する伊勢物語」(ちくま文庫)を読んだのがきっかけで、彼女の現代語訳による「伊勢物語」を読んでみたいと思ったのですが、北杜夫の「竹取物語」もとても良かったです。