「がんとどう向き合うか」(岩波新書)「いのち織りなす家族」(岩波書店)

どちらの書籍も、医師であった額田勲さんによる書籍。
2007年に出た「がんとどう向き合うか」ではご自身も前立腺癌にかかっていることを表明されていて、ネットで調べると2012年にお亡くなりになられている。この本を読んで著者の謙虚さや患者に対する想いの深さに感動したので読んでみたのが、「いのち織りなす家族」。この本は2002年に出された本で、この本においても著者の真摯な姿勢を確認することができた。
寿命ということ、医療の限界、どのような死を迎えるべきかなど、とても重要なテーマについて自分の考えを深めていくためのヒントを提供してくれる。
先日お亡くなりになられた日野原先生も過度の延命処置は拒絶されたと聞く。与えられた時間で何をなすのか、何を目指すのか、それなくして単に生きながらえることそのものを目標とはしたくない。