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今年読んだ最高の小説「コレクションズ」(ジョナサン・フランゼン著)

BBCのお気に入りインタビュー番組「HardTalk」にゲスト出演してくれたおかげで初めて知った著者、Jonathan Franzen。インタビューはそれほど面白いとは思わなかったのだけど、六本木の青山ブックセンターで目つけたことで買ってみたこの小説「コレクションズ」は今年読んだ小説、あるいはここ数年で読んだ小説の中で一番面白かった!

老いた母親は、認知症の夫との戦いの中、それぞれが問題を抱える、家から離れていった子供3人たちがクリスマスには帰ってきてくれることを期待している。ちょうどクリスマスを迎えたこの日に読み終えることができてよかった。

小説は文庫本で上下2冊で、それぞれが500ページ近くの長さの長編小説。
作者の人物描写、事物の描写は詳細にわたっていて、ストーリー展開もパワフル。現代のアメリカ家族の病理を描いたなんて評もあるけど、日本人のぼくが読んでも他人事とは思えないテーマだった。

ジョナサン・フランゼンが出たBBCの「ハードトーク」は録画していて、本を読み終える前だったけども、もう一度視てみて、最初の時よりもずっと著者の言葉に共感を持った。

今年彼の新しい作品(「Purity」)がでている。残念だけど、ぼくの英語力では到底彼の作品を読みこなすことはできないから(576ページの英語で書かれた小説なんて、読む気力もない!)、翻訳がでてくることを楽しみに待っていよう。
「コレクションズ」に継ぐ作品「フリーダム」を買ってあるから、新年の読書はこの本から始めようと思っている。